■秋田県内の駅全制覇の旅・最終章とは? 2年前の夏、俺は大舘のスナックにいた。 秋田県内の全ての駅に立ち寄り、その一部始終をブログに書く。そんな壮大でクレイジーな野望を小さなリュックに詰め込んでコロナが猛威を振るい始めた2020年の夏、俺はローカ…
■横手市民に愛されるもうひとつのソウルフード「焼肉ライス」とは? 北上線・矢美津駅が消えた。 スプリング・ハズ・カム。長かった秋田の冬もいよいよ終わり、家の前に魔塔のようにそびえ立っていた雪の塊もいつの間にか消えた。すっかり春である。そして2…
■内陸線・合川駅近くのラーメン屋さんで昼間から一杯とは? あの日、秋田には冬を告げる初雪が舞っていた。 昨年11月、俺は生まれて初めて秋田内陸縦貫鉄道に乗った。当日の天気は雨のち雪。俺は西明寺の温泉でビールを飲みながら、食堂の窓に映る初雪をぼん…
■地元で愛される阿仁合の駅前食堂「高田食堂」とは? 俺にとって幸せとは何か。 俺も気づけば30代後半。楽しいことならいっぱい、夢みることならめいっぱいなヤングな頃はとっくに過ぎて、ふとそんなことを思う数も増えた。 と、いきなり変なテンションで始…
■マタギの里の最終兵器・駅前食堂の「ゴジラライス」とは? 忍び寄るオミクロンと除雪車。 冬の秋田県民は除雪車が家の前を通る音で目を覚ます。まだ陽の昇らない暗闇の中、早朝からせっせと雪よせのためスコップとスノーダンプの音が響き渡る秋田のリアル。…
■県内一標高が高い「戸沢駅」から始まる秋田内陸縦貫鉄道の旅とは? 「えっ、と、戸沢駅ですか?」 秋田内陸縦貫鉄道・角館駅の窓口で係のお父さんはそう言って目を丸くした。 この日は三連休の初日のため、内陸線に乗る観光客で角館駅の改札付近は混んでい…
■内陸線・松葉駅近くにある独自路線の老舗ラーメン店「かしわ家」とは? まもなく2021年が終わる。 37歳、独身。今年プライベートで女性と会話をしたのは母、姉、親戚のおばさん、そしてテレビの向こうの芦田愛菜ぐらいである。今世界中の孤独が俺と先日3度…
■廃線の噂が絶えないローカル列車「秋田内陸縦貫鉄道」とは? 今年も秋田に冬がやってくる。 11月某日。俺は例によって「KANEYANの秋田ぶらり旅」の準備をしていた。今回は秋田内陸縦貫鉄道の旅である。だがいまいち気が進まない。旅当日の天気が悪すぎるの…
■大仙市郊外の超絶渋い昭和の食堂で食べるチャーハンとは? 久しぶりに3日間禁酒をした。 コロナウイルスのワクチンを打ったら熱が出たからである。毎日規則正しく飲酒活動を続けている俺が3日間も禁酒するのは2000日ぶりぐらいである。気だるい体を引きずっ…
■昼間から酒が飲める大曲駅の渋い食堂とは? 2000年代初頭のJR田沢湖線・鑓見内駅では電車を待つ間ヤンキーの高校生たちがみんなタバコを吸っていた。 そして、その2,3歩後ろでジャガイモのような顔をしていたのが同じく当時高校生だった俺である。駅のホー…
■秋田最南端の駅・院内の心霊スポットを目指す旅 「男鹿プリに行こうぜ!」 19歳の夏、俺は初心者マークを付けた車で友人と秋田では超有名な心霊スポット・男鹿プリンスホテルへと向かった。だが、幽霊よりも噂の廃墟ホテルにたむろしているヤンキーが怖くな…
■秋田県湯沢市を巡る旅 彼らは俺より20歳も年下なのか。 エアコンの効いたリビングでマックを食べながら、高校野球秋田大会をぼんやりと眺める夏の始まりである。 マックのポテトってSサイズだと物足りないけど、Mサイズだと持て余すんだよなぁ。と、世界で3…
■B級グルメ界の王者「横手やきそば」とは? ユキとクマの街・横手。 秋田県東南部に位置する横手市は、秋田市に次いで県内第2位の人口を有する県南の中心都市である。そんな県内ナンバー2の街である横手市だが冬は生活に支障をきたすほどの大雪に見舞われ、…
■地元民が集う大曲駅前の渋い喫茶店とは? 秋田には帰りたくない。 先日、出身者の都道府県別「移住(Uターン)意欲」ランキングというものが発表された。ちなみに俺が暮らしている秋田県は堂々の47位である。 一度抜け出したら絶対に帰りたくない秋田。 若…
■ギバちゃんの故郷を行く ギバちゃん、大仙走るってよ。 各地で芸能人の辞退が続出している聖火ランナーだが、来月秋田県大仙市を走る予定となっているのが柳葉敏郎である。そう「踊る大捜査線」や「コード・ブルー」などの超有名作品に出演する一方、現在は…
■コロナ禍の奥羽本線各駅降車の旅とは? 東北を旅するなら5月である。 と、何かの本に書いてあった。たしかにこの時期の気温は旅をするにはちょうどいい気がする。だがコロナの影響でここ秋田もかなりナイーブな状況である。秋田屈指の歓楽街「川反」のガー…
■秋田20年ぶりの新駅とは? 泉外旭川駅を降りたら、高校生カップルが抱き合っていた。 ……って、いきなりすいません。 先月、秋田県内では20年ぶりとなるJR奥羽本線の新駅「泉外旭川駅」が誕生した。そんなわけで昨日、年度初めの土曜日だというのにヒマだけ…
■由利鉄の終着駅・矢島の名物マドンナに会いにいこう 『ローカル線の最終駅には人生の大先輩が待っている』 春のポカポカ陽気を浴びながら、そんなネット記事を目にした。秋田の第三セクターのローカル鉄道「由利高原鉄道」の終着駅である矢島駅観光案内所の…
■春の由利高原鉄道に乗ろう 秋田の冬は灰色だ。 秋田に雪が降り始める11月下旬から春がやってくる3月まで秋田県内の天気は曇りか雪か大雪である。グレーの空から怒涛のように降り積もる雪を前に秋田県民はコロナ関係なくステイホーム。そう、秋田県民が欲し…
■秋田最南西端・小砂川駅の田舎宿に泊まろう JR羽越本線・小砂川駅。山形との県境にある秋田最南西端の小さな駅である。地元のひと、あるいは余程の電車マニアでないと知りえないであろうその海辺の無人駅の近くに一軒の旅館がある。ふとその旅館に泊まって…
■にかほ市の「旨いもの」を巡る旅 秋田県にかほ市にバナナマン日村がやってきた。 4年ほど前、お笑い芸人のバナナマン日村さんが「にかほ市」の美味い地元メシを探して紹介する「バナナマンのせっかくグルメ」というバラエティ番組が地元秋田で放送された。 …
■由利本荘市の折渡峠を目指す旅 今、世界はコロナ禍により未曽有の危機的状況にある。 コロナに限らず癌や脳梗塞や糖尿病など我々はいつだって病気と隣り合わせだ。健康に気を使い毎朝ジョギングをし欠かさず青汁を飲んでいるひとだってある日突然病魔に襲わ…
■廃墟と化した由利本荘市の巨大レジャーランドを目指す旅 駆け抜けて平成。 俺は昭和後期の1984年生まれである。そのため昭和から平成に年号が変わった1989年当時、俺はピチピチの5歳だった。平成に入りまもなく小学生になった俺はその後中学生になり高校生…
■秋田駅から羽後牛島駅へのはしご酒の旅 また飲み過ぎた。 20代の頃はどんなにひどい二日酔いに遭遇しようとも夕方にはケロっとしてまた酒場に向かったものだが、先日37歳の誕生日を迎えすっかり中年の域に達した今は昼を超え夕方を超え夜になっても具合が悪…
■映画で話題の「なまはげ」に会いにゆく 先月、秋田県男鹿半島を舞台にした仲野太賀主演の映画「泣く子はいねぇが」が公開された。この映画を通じて東北屈指の心霊スポット男鹿プリンスホテル……じゃなくて男鹿市の民俗行事である「なまはげ」に興味を持った…
■冬の男鹿線クリスマスひとり旅 「朝早ぐがらどさいぐ?(朝早くからどこに行くの?)」 67歳の母親が俺に言う。 「いやちょっと」 歯切れの悪い口調でそう返すと俺は家を出た。12月25日。クリスマスの朝である。前日のクリスマスイヴは「イオン大曲店」で買…
■秋田と青森の県境にある秘境駅を目指す旅 誰もいないところに行きてえな。 俺はときどきそんなことを思う。 仕事でしくじった夜、ベッドに寝転がって「いろいろめんどくせえな。ちょっとだけ誰もいないところに行きてえな」なんて考える。だけどすべてを投…
■昼から酒を飲みたい男の旅 なぜ秋田には日高屋がないのか。 東京にはあって秋田にないものは星の数だけあるが、俺が最も秋田に欲しているのは日高屋である。そう、秋田には馴染みがない日高屋だが首都圏に住んでいれば知らない人はいないであろうラーメンの…
■未来の嫁を探す旅 彼女がほしい。 考えてみたら俺はもう36歳である。同年代の人を思い浮かべてみよう。二十歳で子供ができた人は、もう既に高校生の子供がいることになる。マジかよ。怖い。同年代の人たちが子供の進路について真剣に考えているころ、俺はエ…
■ついに出会えた我が青春のエロ自販機 八郎潟にエロ自販機は存在していた。 前回のブログを更新した後、改めてネットで秋田のエロ自販機情報を探していると、あることに気がついた。 そう、最上もがは未婚のままシングルマザーに……じゃなくて実は前回のブロ…